なりたいけど書きたくない!

小説家になりたいけど、書きたくない私が、どうすれば書き続けられるのかを模索していくブログ。

〼抽象化と具体化で小説化

前回は流れを紹介したので、具体的に私がどうやって物語を書いているのか、順を追って説明したいと思います。

犠牲となっていただくのは、つい最近投稿した拙作『水流のロック』

何度か紹介しましたが、今作は日食なつこの同名曲にインスピレーションを受けて作成されました。

歌詞から着想を得ているので、「詞小説」と呼んでいます。私小説とかけた造語です。どや。

さて、まずは歌詞の解析から始めましょう。一部引用させていただきます。

流れもしないよ停滞のさなか
景色は似たり寄ったりだね
変わってみろよと挑発したとこで
世界は今日も臆病だね

はい。解析するまでもない気もしますが、これを小説にするのですからそうも言ってられません。やることは二つ。

感動の所在を明確にし、物語に置き換える。

鍵を握るのは□抽象化と■具体化です。と言われてもピンとこないと思うので、実際にやってみましょう。

まず、一行目。

流れもしない、停滞。どちらかといえばすでに抽象よりの歌詞ですが、さらに抽象化するなら、

□不自由な毎日
□凝り固まった価値観
□改善しない現状

といったところでしょうか。

□退屈
□濁ってる

とか、思いつくままに書きます。

たとえばかの有名な名訳「月が綺麗ですね」を抽象化するなら、
□愛してるよー!
ですね。

具体化はその逆です。

抽象化した歌詞を今度は具体的な言葉や状況に置き換えます。

□不自由な毎日 から私は■閉鎖的なブラック工場 を思い浮かべました。□改善しない現状 から、■夢を諦めて現状に甘んじている男 や■変化を許さない上司や環境 を。これも使う使わないは後で取捨選択するので、どんどん書いていきます。

抽象化では物語のテーマが炙りだされ、具体化で実際にどんな展開になるのかが明確になります。具体化に関しては同じ歌詞から着想しても、人によって千差万別。いろんな物語が生まれることでしょう。

それこそ私のように出典を明示でもしない限り、「あの歌からインスピレーションを受けたでしょ」なんて気づく人はいないと思います。

歌詞の解析を終えるころには、すでに物語のイメージが出来上がっているはず。

あとは三幕構成、神話の法則に当てはめて、プロット完成です。ね、簡単でしょう?

実際どんなプロットに仕上がったのかは、また次回。容赦なくネタバレしていきます。未読の方もどうせ読まないでしょうから、ブログだけでも読んでやってください。