なりたいけど書きたくない!

小説家になりたいけど、書きたくない私が、どうすれば書き続けられるのかを模索していくブログ。

〼取材旅行と称して遊ぶ

温泉宿で創作に耽るって、なんか文豪っぽくないですか。しとしとと紅葉がにじむ窓を見ながら、凶器じみた灰皿の置かれた文机に向かう。浴衣の湯上がりたまご肌で、いい宣材写真が取れそうなシチュエーションです。

しかし私はそういう取材旅行というやつに懐疑的なんですよね。

昔は今より本が売れて、小説家は先生先生ともてはやされていたから、インスピレーションを得るためというよりも、成功をひけらかすという側面が強かったのではないかと、穿った見方をしてしまいます。

お金は担当編集者が出してくれるのかもしれないし、当の編集者から逃れるために痛くもない自腹を切って雲隠れをしているのかもしれない。どちらにせよ羨ましい話です。

取材旅行の是非についてですが、やっかみばかりもさもしいので、具体的なデメリットを上げましょう。

まず旅先で執筆するという行為自体のハードルが高い。築き上げた習慣はあっけなく瓦解し、せっかく温泉に来てるのになー、と非日常の誘惑に負けてしまいそうになります。朝風呂でも入ろうかなー、と浮足立った状態でソファに自分を縛り付けるのは、なかなか骨の折れる作業です。

とまあ、デメリットばかり上げるのもフェアじゃない。取材と称するからには、昔の文豪だってただ遊んでたわけでもないのでしょう。たぶん。

実際、リラックスはアイデアを産みます。白紙の原稿に向かって頭を悩ませ続けるよりも、散歩してたり、ドライブしてたり、お風呂で鼻歌を歌っているときのほうが、アイデアは浮かびます。

だからギチギチに意気込んで「取材するぞ」と旅館に乗り込むのもいただけない。しかも集中できるかと問われれば自信がない。

それならいっそ割り切って、思いっきりくつろいでしまいましょう。幸い追ってきてくれるような担当編集者はいませんし、長く逗留できるほどバブリーな金銭感覚も持ち合わせていませんから。


というわけで移動がてら温泉旅館を渡り歩いてます。特に画期的なアイデアが湧くわけでもなく、ただただ満喫しております。

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そういえばアイコン変えたんですよ。手作りのオカリナです。かわいい。

以前も言いましたが、罪悪感は害です。書きたいのに書けないと悶々とするくらいなら、書かない、と割り切るほうがましです。

そんなこんなでブログの更新も頭から締め出していたわけですが、さすがに二日も空くと気持ちが悪いので、文豪よろしく紅葉をスマホで撮影しつつテキストエディタを開いているわけです。

まあ、なんだかんだ執筆もちょっとだけしてるんですけどね。やらないと落ち着かなくなるのが、習慣の怖いところです。

取材旅行ではなくただの旅行、というより遠征。楽しんでまいります。