なりたいけど書きたくない!

小説家になりたいけど、書きたくない私が、どうすれば書き続けられるのかを模索していくブログ。

〼白い夢と赤い慣用句、とピザ

ボブの帰りを首を長くして待ってる。

ふむ、首を長くして、ねえ。いわゆる慣用句というやつですね。二語以上の言葉が結びついて意味を表すもの。かっこよく言うとイディオム。

油を売るとか骨折り損とか、まあ日常会話でも普通に使われています。

しかし小説を書く上ではこいつはなかなか厄介な存在です。慣用句なんて言ってみればどんな組み合わせでも成立させられるんですよ。なのについつい手垢のついた表現に頼ってしまう。

手垢のついたって言い回し自体、手垢まみれですもん。


意味を正確に伝えたいだけのシーンなら定型文や常套句に近い慣用句だって全然問題ないんですよ。むしろ簡単な言葉のほうがいい。

しかし、とっておきのシーンにまで手垢慣用句を使ってしまうと、陳腐に成り下がってしまいます。

小説は読者ありきです。最低限のエスコートをするのは作者の務めですが、介護しすぎるのもよくない。年寄り扱いするな、と入れ歯が飛んできます。言いたいことはあえてぼかして、読者に気付きの喜びを味わわせてやることが大切です。(って、この言い方だと結局馬鹿にしてるみたいじゃないか)

たとえば首を長くして、という慣用句なら、意味は単に待つことを強調しているだけなので、他の表現に置き換えることも容易です。ピザを固くして、とか、ソファに同化して、とか、ブログを更新しちゃうくらい、とか、まあ慣用句になってませんが、首を長くするよりかはいくらかマシです。

しかし手垢慣用句に頼らずに執筆するのは大変です。骨が折れます。筆が止まります。

というわけで推敲のときに直しちゃいましょう。すべての慣用句を複雑怪奇なものにすると、ちょっと何言ってるかわからない、となる恐れがあるので、訂正するのはここぞという場面だけです。読者に自分で気づいて感動して欲しいシーンに、さり気なくうまい言い回しを当てておきましょう。


それにしても遅いなボブ。せっかくのクリスマスなのに残業なんて、かわいそうに。

熱々のピザは届けられなかったけど、私はいつでもとろとろもちもちだからね。チーズ伸ばして待ってるよ。

言い忘れてましたが、メリークリスマス。よき夜と朝と白い夢を。