〼日本語マジやばたん伝説

文学というより言語学の話になりますが、私たちが普段使っている日本語って、ルーツをたどれば中国なんですよね。

そもそも日本人は文字を発明することができませんでしたから。五世紀頃になってやっと、中国から文字を輸入して使い始めたわけです。横文字を使うなとか文句を言う人もいますが、そもそもが外来語なんですから、他言語を取り入れるのはむしろ日本語にとって正常です。

しかしまあ、ルーツが中国語なので、考え方も西洋より東洋寄りです。


英語をちょっと学んでみて思ったのは、彼らは概念を表すのがうまい。アルファベットを並べるだけで、ビシッと複雑な概念を表現してみせます。つくづく配置の言語なんだなと感心します。西洋人にストレートな性格の方が多いのって、ここに起因してるんじゃないかしら。

日本人は特にそういうのが苦手だったので、中国文字は性に合っていたのかもしれません。中国文字は一つ一つが独立した意味を持っています。英語が26文字を覚えて並べ替えるだけでいいのに対し、中国文字は十万以上、日本語の日常会話を使いこなすだけでも、三千文字くらいの形と意味を覚えなければなりません。

それをみんな使いこなしてるんですから、人間って賢いですよね。


しかしこうして比べてみると、なんか東洋人は効率が悪いように思えますね。約百倍のメモリーを言語に割かなきゃいけないんですから。

メリットだってもちろんありますけどね。文字の形で目からストレートにイメージが脳に伝わるので、ぱっと見で意味を把握しやすい。速読なんていう読み方もありますが、これは中国文字をルーツにしてるからこそ可能な技なのではないでしょうか。

つまり日本語は、話すよりも読む方に適してるんです。学ぶのは大変ですが、可読性に優れているので、覚えて使いこなせるようになれば、英語圏の人よりも圧倒的にスラスラと本を読むことができる。

だからこの日本に生まれて日本語を使っているのに、本を読まないってのは超もったいないことなんですよ。読んでこその日本語です。


英語だって取り入れちゃった日本語は、その可読性を損なわないままに、配置のマジックも使いこなせるようになっていくことでしょう。

もっと未来の世界でも日本語が生き残っていたら、国境のないこの言語はもしかしたら、宇宙人との交信にも使われるかもしれませんね。

聞いてみたいなあ。宇宙人が地球を見て口にする「やばたん」を。やばたん。やばたにえん。やばたアンドロメダ星雲。なんて言ってるエイリアンがいたら、やばやばのやばですね。