なりたいけど書きたくない!

小説家になりたいけど、書きたくない私が、どうすれば書き続けられるのかを模索していくブログ。

書けなかった今日を、明日になってから推敲することはできないよ

ブログを書くのがこの上なく億劫な理由を説明しよう。問題点はたぶん三つくらいある。当てずっぽうの数字なのでもっと多いかもしれない。

まず、書くことを決めていない。その都度ノリで話している。おかげで書いてる最中は楽ではあるが、書くまでの取っ掛かりに時間がかかる。

人は具体的に手順を決めておいたほうが抵抗なく動き出せる。ルームスリッパを履いて、ステッパーに立って、ポメラを開いて、メモ帳に〼と日付と時刻を記入して、タイマーを起動してポケットに突っ込み、「もりすの巣」ファイルを開き、アウトライン記号の#とタイムスタンプを見出しにして書き始める。

第三者がその手順通りに実行できるくらい具体的にマニュアル化しておくと、脳はなるほどなと身体に指令を送ってくれる。逆に言うと、「書くぞ」だけだと脳はフリーズして、他の手っ取り早くできる作業を探そうとする。スマホを起動してみてはどうか。ポットのお湯を沸かしてみてはどうか。二度寝してみるのもいいかもしれない。などなど。


問題点その二。習慣化できていない。ひとつ目の内容に含まれてる気もするけど、要するに「やろう」と思い立つたびに「やるかどうか」の判断を挟んでる状態。マインドフルじゃない。意志力の勝率は五割程度だし、悪い習慣が足を引っ張るので体感だと九割くらいは負ける。結果やらない。できたら奇跡。

思考と行動のあいだに判断を挟まない。それがマインドフル。それを可能にするのが習慣。

私はブログを始めたころは毎日書いていた。しかしいったん途切れてしまった習慣を再び構築するのは、新しく始めるより格段に難しい。一度できたんだから簡単にできるだろう、という思い込みというか思い上がりが、いともたやすく挫折につながる。禁煙に何度も成功してる人は、裏を返せば禁煙に何度も失敗してる人だ。

で、私は朝は自動的に文章を書けるけど、仕事から帰ってきてから書くとなると、いつ書けばいいのかわからなくなる。


もうひとつの書けない理由は、やることが多すぎるように感じてること。なにかに追い立てられて焦っている。小説を書かなければ。プロットを量産しなければ。過去作の推敲をしなければ。noteを更新しなきゃ。エッセイも書かなきゃ。本も読まなきゃ。スプレッドシートもいじろう。絵も描こう。作曲もしよう。粘土もこねよう。とてもじゃないけどブログなんて書いてる暇がない。

これが他の作業になっても同じことが起こる。小説を書いてるときは小説書いてる場合じゃないと思うし、プロット作ってる時はプロット作ってる場合じゃないと焦る。

時間がないという感覚。それはマルチタスクから生まれる。休憩中にスマホをいじったり、ご飯を食べながらアニメを見たり、仕事中まで考え事をしている。頭のリソースは常に雑事に割かれ、気づくと一日が終わっていて、何もできてない後悔を抱えて床につく。あんなに時間があったのに。もっとやるつもりだったのに。明日こそは。

それが習慣になってしまっている。明日もきっと同じように、時間を無駄にした感覚を枕に眠ることになる。

ちなみに人はできなければできないほどより重い負荷を自分にかけていくという謎の習性がある。たぶん、決意すれば取り返した気分になれるんだと思う。そして叶わない決意だけ繰り返していく。


いろいろ上げたけどブログを書くのが面倒な理由をまとめると、オートマ化されていない。マインドフルじゃない。マルチタスクになってる。時間がないという錯覚にとらわれている。やることを増やすのはセルフ・ハンディキャッピングでもある。そして自己嫌悪は習慣形成にとって最大の敵。

これらを一挙に解決する方法が、すべてを「文字数稼ぎ」という一つの目的に統一すること。するとあら不思議、書くことに関してはすべてがシングルタスクになってしまった。

よく考えてみれば負荷の問題だ。執筆はとんでもなく辛い。持ち上げたことないけどベンチプレス級。雑記はとても楽。腕立て伏せ三回分くらい。ならまあ、やってもいいかなと思える。

そして腕立てを三回やれば、人は勢いで四回目、五回目とやってしまうものだ。気づくとバーベルくらいは持ち上げてるかもしれない。

習慣を作るときに最も強力なツールが、if-thenプランニングだ。もしXならYする。の構文に当てはめるだけで、すっと行動を起こせるようになる。

私には朝起きて筆記開示もどきをしてから作業に入るというif-thenがすでに構築されていた。夜も筆記開示まで持って行きさえすれば、その流れで作業に入れることが判明した。

時間がないと思い込んでいたのに、15分の余計なひと手間を加えることによって、いつもより多くの作業がこなせるようになった。その筆記開示の文字数すら加算してもいいのだから、やらない理由がない。


とりあえず文字数を稼ぐ。それが最近編み出した究極の「書きたくない」対策。

おかげでいまブログの記事を書いてるわけだけど、そうは言っても腰は重い。実際、今日は書かなくていいかと思い始めていた。

しかし今日やろうと思ってやらなかったことは、明日もやろうと思いつつやらずに終わる。それが明後日も一週間後も一年後も十年後も続いていく。

なら今日くらいはやってもいいかなと思った。明日はサボってもいいから。今やっとけば明日は楽できるし、後悔がないぶん心も軽い。

そんな今日が続いていけばいいと思ってる。

ちなみに今日の作業量は下図。この記事含めて一万文字くらいかな。やるじゃん私。